LAURA NYRO ALBUM

(1973 Columbia CK 31410)

　
1. Wedding Bell Blues
　　　 - L.Nyro
2. Billy's Blues
　　　 - L.Nyro
3. California Shoeshine Boys
　　　 - L.Nyro
4. Blowing Away
　　　 - L.Nyro
5. Lazy Suzan
　　　 - L.Nyro
6. Good By Joe
　　　 - L.Nyro
7. Flim Flam Man
　　　 - L.Nyro
8. Stoney End
　　　 - L.Nyro
9. I Never Meant To Hurt You
　　　 - L.Nyro
10. He's A Runner
　　　 - L.Nyro
11. Buy And Sell
　　　 - L.Nyro
12. And When I Die
　　　 - L.Nyro

・Prodeced By Milt Okutn

●　１９６６年に「More Than A New Discovery」のタイトルでVerve Forecastから発売されたローラの記念すべきソロ・デビュー・アルバム。

１９７３年にCBSからジャケットと曲順を変えて「The First Songs」というタイトルで再発されています。
フィフス・ディメンションがヒットさせた「Wedding Bell Blues」、ブラッド・スウェット・アンド・ティアーズがヒットさせた「And When I Die」、バーバラ・ストレイザンドがヒットさせた「Stoney End」、さらにモッズ特捜隊などでおなじみペギー・リプトンがカバーした「Flim Flam Man」などが収められています。

「イーライと１３番目の懺悔」を最初に聴いて衝撃を受けていた私は、そのあと、はじめてこのファースト・アルバムを聴いたとき、厚みたっぷりのアレンジがいまいち馴染めず、「ローラは、もっと違う音にしたかったんだろうなあ。でも、プロデューサーの力に勝てなかったんだろうなあ」などと思いながら、他のアルバムに比べて聴く回数は正直言って少なかったです。

しかしながら、ちょっとプロデュースしすぎと思っていた音も、聴いてくると耳にだんだん馴染んでくるのでした。
そしてキャロル・キングの『Now That Everything's Been Said/The City』（邦題：夢語り/シティ）と並ぶお気に入りアルバムになっていくのでした。

それにしても、１０代で、「私が死んでも、私の代わりにひとりの赤ちゃんが産まれてくるなら、死ぬなんて怖くないわ」なんて歌っていた（それも力強く）ローラは、すごい人です。


ローラのすごさを伝えながらも、聴き易さもあるこのアルバム。これからローラという人にもお勧めの１枚です。

1999/10/11