ハシケン　LIVE

NICE MUSIC ～青い月の宴～

2004.09.10　下北沢 440（Four Forty）


●ハシケン


・MEMBER

ハシケン
　 (ボーカル、ギター、
　　　　　　　 三線、ピアノ）

・演奏開始　20時10分
　演奏終了　23時19分
　　（休憩　21時15分～21時38分）


・演奏曲目

　　　　～第１部～

  1. 星と巡る日（ギター）
  2. 凛（ギター）
  3. テーゲー（ウクレレ）
  4. グランドライフ（ギター）
  5. 青、生る（ムセル）（ギター）
  6. 夕映え（ピアノ）
  7. 月光の道（三線）

    ～第２部～

  8. Honey（ラルク・アン･シエルのうた／
    　　　　　　　　　　　　　ギター）
  9. Yesterday（ビートルズのうた／
    　　　　　　　　　　　　　ウクレレ）
  10. Yesterday（ビートルズのうた／
    　　　　　　　　ちょこっとギターで）
  11. ただ（NUUさんのカバー／ギター）
  12. ワン・ナイト・サンバ（新曲／ギター）
  13. 三八月
    （元ちとせさんのために作ったうた／ギター）　
  14. 乳のみほせ（ギター）
  15. ワイド節（ギター）
  16. 与那国のネコちゃん（三線）
  17. 窒息金魚（ピアノ）
  18. 限りなくあの空に近い（ピアノ）
  19. 感謝（ウクレレ）

    ～アンコール１～

  20. ぴちゃぴちゃ（三線）

    ～アンコール２～

  21. 走る人（ギター）
  22. ソウル（リクオさんのうた／ギター）

●　下北沢４４０は２００４年２月の『極上ストア』以来。ソロライブということで今回は、劇場のようにイスがステージ前から入り口付近まで、びっしり並んでいました。

予約番号４０番台ということで、前の方には座れませんでしたが、ステージ側のやや低くなったフロアのやや後ろあたり、前には小さなテーブルがあって、飲み物も、メモ用紙もおけるし、あげたスパゲティ“とまらん棒”（自由に食べられる。ほんと、とまりません）もあり、なかなかの位置取り。

ステージ中央手前に、ギター弾き語り用のセッティング、そしてステージ中央奥にはピアノが。

定刻が近づくと、客席左側を、大きな男の人が、ステージ横の控え室に。もちろん、その人は、ハシケンさんですね。


いよいよハシケンさんの登場です

定刻をやや過ぎて、ステージ左手の控え室からハシケンさん登場（海っぽい感じのシャツにテンガロンハットに白っぽい髪）。そしてステージ中央前側のイスに座りギターのチューニング。で、準備完了～。

「みなさん、こんばんは」というハシケンさんに満員の客席から大きな拍手。

「拍手よりキャーが聴きたかったんだけどなあ」というハシケンさんに、客席から「キャー」という声（たぶんその声はハカセさん！とみた）。
テーゲー日誌にも書かれていたのですが、先日、ベイビースターズのライブにゲスト参加したハシケンさん。ベイビースターズに寄せられたファンのキャーと言う歓声に、「私もあの歓声を浴びたい・・・」と思っていたハシケンさんなのでした。

スタートはしっとりと

１曲目は、「星と巡る日」。ギター一本で静かなオープニングです。実は、開演ちょっと前から、たぶん下のライブ会場の音の影響と思いますが、イスからちょっと重めの振動が。でも、すぐに気にならなくなり、１曲目からハシケンさんのうたの世界に引き込まれていきます。

一度、照明が落ち、再び照明が明るくなっての２曲目は、ギターの弾き語りで「凛」。いつもよりややゆっくり目に、語りかけるように。でも、伸びやかな、ハシケンさんのうたごえ。いいですねえ。

「なかなかいい気分ですよ。皆さんの思いと拍手を一手に集めて・・・気持ちいい」とハシケンさん。
そう、今日は、スペシャルワンマンライブなのです。

ＭＣの後の３曲目は三線を弾きながらの「テーゲー」。静かに、美しく。コール・アンド・レスポンスもすがすがしい感じいっぱい。

続けての４曲目はギターに持ち替えて「グランドライフ」。ちょっと太めの感じのギターの音色。気持ちよくうたうハシケンさん。そして力強いエンディングのギター。会場からは大きな大きな拍手。満足そうなハシケンさんの表情が印象的でした。

ここで、今日のスペシャルドリンク「奄美サンセット」のご紹介。そして水を一杯飲むハシケンさん。

『青、生る』「青、生る」

続いて、Ｏ－ＷＥＳＴで、オープニングに使われた『青、生る（ムセる）』のショートムービーの話題。
映画の終わりに「秋公開予定」と出ていましたが、撮影は順調で、秋には京都で行われる「新京極映画祭」に出展。１０／２５～２６に上映予定で「ショートフイルムフェスティバル」も狙ってるそうです。

で、１から４曲目まではアルバム『感謝』からでしたが、５曲目は、もちろん、話題を引き継いで、アルバム『赤い実』のラストナンバー「青、生る」。ギター一本。素朴な感じでうたうハシケンさん。ギターにあたった照明が反射して右に左に会場を照らす、「青、生る」。間奏のギターはちょっとクラシカルに。
ハシケンさんが歌い終わると、余韻を味わう様に、ちょっと間をおいて会場から大きな拍手が。

今度は、ハシケンさん、ステージ中央の奥にセッティングされたピアノに向かい、６曲目の「夕映え」（アルバム『限りなくあの空に近い』収録曲）。ゆったりと。ピアノ弾き語り。とてもいいです。

歌い終わって、また前に移動。今度は三線を手に７曲目「月光の道」。曲名の紹介に会場から大きな拍手。ハシケンさんにあたる青い照明。聴き惚れます。三線がフェードアウトして、ラストにハシケンさんの「ほ～～い」。
歌い終わって、会場からは大きな、そして長い拍手が。

ここで、休憩。

第２部は、第１部のはじまり

２０分ちょっとの休憩の後、ハシケンさんが何か紙のようなものをもって控え室から登場。大きな拍手。でも、また、すぐ控え室に。

そして、再登場したハシケンさん。
「おまちどうさまでした、ハシケンです」。
会場からは、キャーという黄色い声の嵐！！！

「これを待ってたんだよ！え～、今日のライブ、これで終了ってことで満たされました～」
「では、１曲目、『星と巡る日』・・・」に場内爆笑。

で、８曲目は、ラルク・アン・シェルのカバーで、「Honey」。久々ですね。ボサノバ風のギターがとてもいい感じです。

９曲目は、先日の『ウクレレビートルズ２』発売記念ライブでも披露されたビートルズのナンバー「Yesterday」。超アレンジで、ウクレレの弾き語り。もう完全にハシケンさんのうたになってます。私も含めそのライブにいけなかった人には特にうれしい１曲でした。

１０曲目（に一応入れちゃいます）は、「元はこんな曲です」と、ギターでちょっとさわりだけ、正調（笑）「Yesterday」。

続いての１１曲目は、次回大阪でのライブのゲスト、NUUさんのうた「ただ」。NUUさんのサードアルバム『唄波（かは）』に納められているうた。ギターの弾き語り。気持ちのいいうたです。歌い終わって、ほっとした表情のハシケンさん。

『青い月の宴』では、今日の様に、次回のゲストのうたを１曲ハシケンさんが披露する予定とのこと。何度も何度もアルバムを聴いて、準備しているとのことで、皆さん、お楽しみに。

ここで新曲！

１２曲目は、新曲で「ワン・ナイト・サンバ」。トロンボーン奏者、村田陽一さんに入ってもらったらいいなあ、と思って作ったうただそうです。今日はゲストはなく、一人ですが、イメージして聴いてください、と、ハシケンさん。

「つないだ手をはなさないで欲しい。ずっとこのまま・・」。ボサノバ風の、ラブソング。聴こえてきました。トロンボーン。

１３曲目は、元ちとせさんとHUSSY_Rさんの作詞、ハシケンさん作曲で、元ちとせさんのアルバム『コトノハ』に納められている「三八月」。“いつまでも　いつまでも　忘れないから　忘れないから・・”。心に響きます。

ここからは１８０度変えて。始まりは、このうたから

さあ、「ここからは、１８０度変えて、ケダモノで！」というハシケンさん。１４曲目は、「乳のみほせ」。今日はギター１本で。めずらしい展開です。楽器が変わっても、いつもののように、お客さんとのコールアンドレスポンス、バッチリです。続いて１５曲目は、「ワイド節」。ギターに合わせての手拍子で、盛り上がりも最高潮。名古屋のゲスト、今野英明さんの踊りがちらっと客席で見られました。

歌い終わって、水を一杯。

そしてＭＣ。高校時代のライブの緊張感についての話題のあと、今日の天気の話、雨男のお話に。
雨男といえば、〝Ｏさん〟の雨にまつわるエピソード集。今日も下北沢あたりに？、というハシケンさんに、会場爆笑。

ＭＣのあとの１６曲目は、「与那国のネコちゃん」。ハシケンさんのうたに合わせてのお客さんのコーラス“ヨーヌヨーシュヌマイハリ”。そして、とても自然なコールアンドレスポンス、とてもとても、すばらしかったです！！

続いては、ピアノの弾き語りで、「窒息金魚」（１７曲目）、そして「限りなくあの空に近い」（１８曲目－久々に聴けてとてもうれしかったです）。

そして、最後のうたは、ウクレレの弾き語りで「感謝」（１９曲目）。もうなにもいうことはありません。いつ聴いても、ほんと、いいです。

歌い終わって、水を一杯。そして、立って、深々と、深々と、お辞儀をするハシケンさん。会場からは、大きな大きな拍手。

もっともっと聴いていたい、聴かせて欲しい

そして、その拍手は、すぐに、大きなアンコールの手拍子に。それに応えてハシケンさんが登場。

右、そして左にある楽器を見回し、「これかな」と三線を取り出す。
アンコールは、そう、「ぴちゃぴちゃ」です。 今日は、ソロバージョン。“あ～め～がぁ～”の部分は、ハシケンさんの一人三役（四役、五役？－笑）。楽しさ一杯の１曲でした。

ハシケンさんがステージをおりて、もっともっと聴きたい、再びアンコールの大拍手。

再び、ハシケンさんが登場。さてなにをうたおうか、というハシケンさんに会場（ハカセさんだ！）から「ジャイアント」といううたのリクエスト。「自分の作ったうたなんですけどもう忘れてしまってちょっと・・」いうハシケンさん。
続けて、会場から「走る人」のリクエスト。「それなら出来ますよ。でも『走る人』演ると、止まらなくなっちゃう」に会場爆笑。ということで２回目のアンコールは「走る人」。“ぐんぐん走～る”まさしくハシケンさんのうたです。

歌い終わって、「一曲、最後にやらせてください。やる予定だったのですが、忘れてました。」とハシケンさん。

ラストナンバーは、ハシケンさんと何度も競演しているリクオさんのうた「ソウル」！！。私の大好きなうたです。

リクオさんのアルバム『heaven's blue』では、ピアノの弾き語りでしたが、今日は、ハシケンさんのギターでの弾き語り。すばらしい締めくくりの１曲でした。

終わって時計を見ると、なんと、２３時１９分。２０時１０分から２０分ちょっとの休憩をはさんで、３時間のライブ。ハシケンさんのうたの世界をたっぷりたっぷり味あわせてもらいました。

そして、もっともっと、聴きたい、聴いていたいハシケン。

“ハシケ～ン！！”




※ライブレポ作成にあたっては希崎杏呼さんにご協力を頂きました。ありがとうございました。

2004/09/11